2000年代に少年ジャンプで連載されていたD.Gray-manを覚えていますか?
2006~2008年にアニメ化し、2016年にも続編がアニメ化するほど根強いファンを持つ人気作品です。
原作はまだ完結していないので、今後また再アニメ化してほしいと願うファンも少なくありません。
ですが、現状から今後の再アニメ化はほぼ不可能に近いのではないかと思われます…
今回はD.Gray-manの再アニメ化が難しい理由を考察してみました。
【ネタバレ有り】D.Gray-manの最新連載状況
D.Gray-manの最新刊は2022年10月9日に発行された28巻「赤腕とマナ」です。
27巻が発行されたのが2020年8月9日なので、2年2ヶ月ぶりの新刊となります。
以前に比べたら発行ペースはずいぶん回復した方ですが、それでも週刊誌で連載していた頃に比べたらストーリーが進むのにかなり時間がかかっています。
しかも直近で発売された2巻とも過去の回想編になっているので、一部からは進行度に不満も上がっていましたが、それでもだいぶ先が見えた気がします。
これまでの展開で分かった内容で、この先重要そうな内容をピックアップしてみました。
- マナとネアは2人で1人の人間(?)で千年伯爵だったが、2人に分かれてから何らかの理由でマナとネアが殺し合いになり、ネアが殺されて、マナの方に千年伯爵の意識が覚醒
- マナとネアの殺し合いに、旧友らしき人物「アレン」が関わっており、そのアレンはなぜか若返って現在のアレン・ウォーカーになっている?とネアは認識。※旧友・アレンの提案で、ネアは自身のメモリーをアレンに移植した。
- 千年伯爵はマナ自身ではなく、マナの中にあるノアの意識?であるため、マナが自覚しなければ千年伯爵を演じることが出来ず、千年伯爵が現れることはないらしい
- これまでのストーリーでは、千年伯爵が世界に終焉を齎すためにAKUMAを製造していたという話だったが、最新刊の回想から、この世界は既に一度滅んだ後の世界?かパラレルワールドの別世界であることが判明
- ノア一族は前の世界の住人で、そこは現代社会のような様相をしており、ある日突然、光る柱が空中に現れて世界が滅んだよう
- 千年伯爵はその光る柱になる人柱として選ばれた人材?のようで、話の流れから世界に終焉を齎すためには最終的に千年伯爵自身が人柱になって世界と共に滅びなければならないような展開を匂わす
ノア一族が滅びを齎そうとするのは、元々住んでいた自分たちの世界が消えてしまったことに対する恨みのようですが、何故千年伯爵が人柱になるのかはまだ分かっていません。
回想編の内容からクロス元帥が一番事情を知っていそうですが、クロス元帥は現在行方不明で生死も不明とされています。が・・恐らく生きているでしょう。どう考えてもキーマンの1人ですしね!(笑)
話の流れから最近流行りの世界ループ系設定かな・・?とも思いますが、世界が1回リセットされただけならループとは言い難いかもしれません。
ただ、ノア一族が恨みだけでもう一度世界を滅ぼそうとしていることは、ちょっと違和感がありました。
そもそも超人的な力を持っていたり、転生が出来たりと普通の人間にはできないことばかり出来ているので、ノア一族自体普通の人間ではないのかもしれません。
それこそ宇宙人か、滅ぶ前の人類の生き残りで、その人類はアレン達の世界にいる人類とは別人類なのか・・・そんなどころでしょうか?
とにかく、更なる謎を残したまま次巻の発売までまたまた時間が空いてしまうD.Gray-manですが・・・
今後連載されるストーリーがアニメ化されるかについて触れていきます。
D.Gray-manの再アニメ化が難しい理由
先に結論を言うとD.Gray-manの再アニメ化の可能性は極めて低いと言えます。
理由は2016年にアニメ化した続編アニメ「D.Gray-man HALLOW」のDVDがお蔵入りになったからです。。
D.Gray-man HALLOWのお蔵入り事情
アニメ放送終了後、DVDの発売が期待されていたD.Gray-man HALLOWですが、2017年3月1日に公式サイトより、諸般の事情により発売を中止すると発表されました。
諸般の事情については公式では全く触れていないので知らない人もかなり多いと思いますが、当時リアルタイムでアニメを観ていた人たちの中には、事情を知っている人も一部います。
DVDの発売を控えていた頃、アニメ関連雑誌のアニメージュにD.Gray-man HALLOWの記事が掲載されました。
そこにはアニメスタッフが書き下ろした神田とアレンのポスターも掲載されていたのですが・・
そのポスターの構図が、露骨に神田とアレンのBL(ボーイズラブ)関係を匂わすようなものになっていたのです。
アニメの内容は基本的に原作に忠実に作られているので、アレンと神田が絡むシーンでBLを匂わせる演出はなかったのですが、アニメ雑誌掲載のポスターではサービス的な感じで、そういう絵になったようです。
そのポスターを見た原作者の星野桂先生は、当時運営していたインスタにお気持ちという形でポスターへの不満を投稿しました。
星野桂先生としては、アレン&リナリーと神田&アルマのカップルは公式設定であるため、その公式の看板を掲げるアニメが、それ以外のカップルを前面に押し出すのはキャラクター性を曲げることになるというお考えだったようです。
このことでD.Gray-manのファンの間で騒ぎになり、後に星野桂先生はインスタのアカウントまで削除することになりました。
削除理由は、インスタを始める際に、一度でも問題を起こしたらすぐにSNSを辞めると当時の担当と約束したからだったそうです。
とにかく、当時、星野桂先生はインスタを削除しましたが、その後もアニメスタッフと折り合いが付かず、DVDの発売は中止になってしまいました。
あくまで著作権は星野桂先生にあるので、原作者の許可がないとDVD発売もできないですしね。。
D.Gray-man HALLOWのDVDがお蔵入りになったことは分かったが、それが今後再アニメ化に何の影響があるのか?ということですが・・
D.Gray-man HALLOWのDVDがお蔵入りになったことで、この企画は大いに赤字を抱える企画になったのではないかと思われます。
昔のアニメは、さまざまな関連企業がスポンサーに入る形でアニメ制作をしていたので、アニメ制作費用はスポンサーから出ていました。
昔は大体玩具会社やゲーム制作会社などがアニメ制作のスポンサーになり、お金を出したアニメの関連グッズやゲームを制作して販売することでスポンサー料を回収していました。
つまり、DVDの売り上げがなくてもアニメを作り続けることが出来たのです。
だからこそ、長く続くアニメが多かったですし、DVDの売り上げが微妙でも続編が制作され続けていました。
しかし、今ではそういう会社が全面的に制作費用を負担するというケースはあまりありません。
最近の主流となっているアニメ制作方法は、アニメ制作委員会を立ちあげ、そこに関係者が集まり、アニメを制作するという方式です。
制作費用は委員会が募ったスポンサーなどが負担し、アニメのDVDやキャラグッズなどの売り上げで制作費用を回収するという仕組みにシフトしています。
他にもアニメの制作方法はいくつかあるのですが、少なくともD.Gray-man HALLOWはDVDを販売しないと制作費用の回収が難しいか、ほとんど利益にならない方式で制作されていました。
こういうアニメは仮に続編の企画があったとしても、同じ轍を踏む恐れがあるため、スポンサーが見つからない可能性が非常に高いです。
そもそも上記の理由から、いわくつきということで企画そのものが立たないことも十分にあり得ます。。
D.Gray-manの再アニメ化の可能性
それでも、続編のアニメ化の可能性が全くないとは限りません。
例えばですが、
- 最低でも10~15年の時間が経過
- 何らかの形でD.Gray-man HALLOWのDVDについて作者との折り合いが付き、発売することが出来れば、続編アニメ制作に合わせて同時に発売することで、丸く収まる
という展開はあり得るかもしれません。
何故10年以上かかるかというと、これまで放送されたリメイクアニメは最低でも10年、平均20年は経っている作品が多いからです。
D.Gray-manの場合は、リメイクはしないかもしれませんが、時間が経てば場合によってはリメイクの企画が立つ可能性はあります。
ただ。。星野桂先生がもうアニメ化は嫌だと思ってしまっていたら、いくら企画が立っても無駄なのですが。。^^;
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